YouTubeチャンネルに寄せられた質問の中から、「OGASAKAさんなどのコンベックスソールの板をチューンナップするときはどうやって行うんですか?」という質問にお答えしていきます。
日本メーカーと海外メーカーのソールの違い
まず、メーカーによって考え方があり、日本メーカーと海外メーカーで大きく異なります。OGASAKAさんなどの日本メーカーは、湿雪に対応すべく、丸みを帯びたコンベックスソールで作られています。
アイスバーンが多少あったとしても、水分を含んだ柔らかい雪がほとんどなので、操作性を重視し、雪に接している面積が多くなくとも、スキッピングなど楽にできるように開発されています。
一方で、SGさんやBC Streamさんなどの海外メーカーは、固い乾燥した雪に対応すべく、エッジやねじれが強く、フラットな板を多く販売しています。
日本メーカーと海外メーカーのチューンナップの違い
海外メーカーのフラットな板は、面積が大きい分、滑走性はよくても、引っかかりが強くなってしまうため、エッジを削って角度をつける必要があります。
一方で、日本メーカーに多いコンベックスソールは、エッジにそこまで気を遣うことはありませんが、安全に滑るためには滑走面だけではなくエッジも整える必要があります。滑走面側とサイド側をとがらせれば、湿雪でもひっかかることはありません。
ベース作りはチューンナップショップに任せたほうがいいと思いますが、ご自身でチューンナップする際には、エッジだけは整えてください。滑走面からエッジ側が落ちているので、極端に削る必要はありません。
最後にオイルで仕上げれば、サビ防止にもなります。
コンベックスソールをフラットに加工するのは不可能
コンベックスソールをフラットに加工してほしいというお客様もたまにいらっしゃいますが、コンベックスソールをフラットに加工することはできません!
滑走面の中心部を削ってしまう薄くなってしまいます。それぞれの板の作りに合わせて加工するほかありません。
あくまでも、日本メーカーの板は、今の日本の雪で滑りやすいように作っているため、滑走面自体が摩擦抵抗の少ない状態になるように、ベースを作っていきます。
コンセプトを理解しよう!
まずは、ご自身が購入した板のコンセプトをしっかり理解した上で、チューンナップショップに持っていきましょう。
板に合わせた適切なチューンナップで、ベストな板に加工していくことが重要です。