メンテナンスを見よう見まねでやってみたけど、いまいちワックスの使い分け方がわからないという方が多いのではないでしょうか?今回は、「SWIXの滑走ワックスLF8やLF7をいつ使えばいいのか」という疑問にお答えしていきます!
LF8・LF7って何?
LF8・LF7とは、「ローフッ素ワックス」のこと。滑走ワックスとして「ハイフッ素ワックス」が使われることもありますが、レジャーレベルであれば、「ローフッ素ワックス」で十分です。
LF8・LF7はそのまま塗ってもいいの?
LF8・LF7をそのまま板に塗っても滑りますが、より定着させていくためには、まずはパラフィンワックス「CH10」をベースに染み込ませておきながら、その上にLF8・LF7を重ねた方が長持ちします。フッ素入りワックスは吸着力が弱いため、ベースワックスなしで入れると、取れやすくなってしまいます。
そもそもLF8・LF7が必要かどうかは、雪温で判断します。雪温は、気温で判断するしかありませんが、「今日は一段と寒い」「雪降ったばかり」など、水分量が多い場合は、フッ素入りワックスを塗ると、より滑りやすくなります。
POINT☛
◎ベースワックスを定着させ、その上にフッ素を含むワックス融合させるべし。
◎フッ素を含むワックスは、節温によって使い分けるべし。
おすすめのベースワックス
さらに柔らかい(=低温で溶けやすい)ベースワックスで、例えば、「KUU MACH SPEED WAX」というワックスもあります。柔らかくてもきちんとフッ素と融合しますのでご安心ください。
基本的には、パラフィンワックスであれば、どこのメーカーでも問題ありません。低温で溶けやすいワックスは、滑走面に染み込みやすく、汚れ取りにも使え、ボードが焼けにくいという特徴があります。できるだけ、低温で溶けやすいものを選ぶとよいでしょう。
冬に向けてベースワックスは塗るべき?
市販のアイロンでどこまでベースワックスが入っていくのか、という問題もありますが、できる限り板が焼けないようにするためには、“柔らかいベースワックス”を選んだほうがいいと思います。ベースワックスをしっかり定着させた後に、滑走ワックスで仕上げていきましょう。
メンテナンスはどれくらいすればいいの?
何回と示すのは難しいですが、アイロンでワックスを入れて、汚れを取っていく。その後、ブラッシングをしながらスクリーピング、ブラッシングを繰り返すことによって、滑走面を滑らかにしていきます。加工したばかりの板は滑らないので、滑走面を丸くしていくという意味でもメンテナンスが必要です。
ワックシング→ホットワックス→スクリーピング→ブラッシングを繰り返すことによって、雪と喧嘩しにくい滑走面を作っていくことができます。何十回とワックスを入れる人もいれば、1回しか入れない人もいます。もちろん、何回もやればやるほど、雪と滑走面が喧嘩しにくくなりますので、ぜひワックスは入れましょう。
ただし、アイロンがけの際に板を焼かないように要注意!板が焼けたときの対処法や防止策については、下の記事もご覧ください!
ホットワックスをかけている人必見!自分の板は大丈夫? ~焼けているかどうかの確認方法から正しいホットワックスのかけ方まで~
ベースワックスと滑走ワックスを使い分けよう!
レースに出られる方でなければ、そこまでシビアに考える必要はありませんが、「今日のフッ素は当たってたね」など、いろいろ試してみるのも1つの楽しみ方だと思います。
それぞれのワックスの特性を理解し、正しいメンテナンス方法で滑りやすい板を作っていきましょう。