ワックスをかける際の注意点として、板が焼けないようにできるだけ低温でワックスかけをすること、何度も往復しすぎないことなどお伝えしてきました。
ホットワックスをかけている人必見!自分の板は大丈夫? ~焼けているかどうかの確認方法から正しいホットワックスのかけ方まで~
ここで1つ素朴な疑問が浮かんできます。
「自分の板は焼けていないだろうか・・・」
「そもそも、板が焼けた状態ってどんな感じ?」
焼けている板の見分け方については、「色にムラがある」「ボコボコ膨らんでいる」「表面がザラザラする」「表面が剥離している」など、様々な意見がありますが、実際の正しい見分け方をご存じでしょうか。
今回は、板が焼けているかどうかの判断基準をお伝えします!
「色ムラ」がある場合は、焼けているかも!?
色ムラがある状態でも焼けている可能性があると言えます。
濃い色がところどころにあるということは、ワックスがこれ以上染み込まない場所があるということ。つまり、一部、熱で溶けてしまっている可能性があります。
色ムラがある箇所がブレーキになってしまい、滑りにくくなることがあります。
ちなみに、「ボコボコ膨らんでいる」「表面がザラザラする」「表面が剥離している」などの状態は、“焼けている”を通り越して、“焼けすぎている”状態です。ワックスがぐつぐつと沸騰している可能性があります。
焼けている箇所が表面だけであればチューナップで滑りやすく加工できますが、深いところまで染み込んでいる状態で焼けてしまうと、チューナップではどうすることもできず、諦めるほかありません。
焼けたら、もう板は使えないの?
板が焼けてしまった場合にも、同じようにワックスを塗って染み込ませてください。
なかなか染み込まない、ひっかかる箇所があるかもしれませんが、他の大部分にしっかりワックスが染み込んで滑る状態であれば問題ありません。
ワックスはリスクの低いものを
リスクの大きい硬めのワックスよりも、柔らかくて溶けやすいワックスがおすすめです。115℃程度の温度でも溶けるワックスが使いやすいかと思います。
さらに、滑走性能もあるワックスであればなお汎用性がありますね。
まずは、ベースに柔らかいワックスをしっかり染み込ませた状態を作ることが重要!その後は、スクレーパーで剥がして、気温や雪の状態にあわせたワックスを塗るなどして、ご自身の好みの板にカスタマイズしていきましょう。