これまでスノーボードのメンテナンス方法について詳しく解説してきましたが、メンテナンスに加えてチューンナップまでする必要があるのか、チューンナップのメリットをお伝えいたします。
チューンナップは必須!
前のシーズンにメンテナンスをして板が馴染んでいる状態でも、チューンナップに出す必要があるのでしょうか。
確かに、滑走面はホットワックスやスクレーピング、ブラッシングにより、良い状態になっているかもしれません。ただ、エッジの状態はどうでしょうか。
例えば、滑走面は状態が良くても、エッジがガタガタであれば、アイスバーンの時にエッジが引っかからず、ブレーキをかけられない危険な状態に陥ることもあります。
滑走面だけではなく、エッジもある程度いい状態でないと、滑ることができないのです。必ず、チューンナップに出して、滑走面・エッジの両方を整えましょう。
オフシーズンにチューンナップに出して、ホットワックスやスクレーピング、ブラッシングをしてメンテナンスしていれば、シーズンの始まりから楽しく滑ることができます。
エッジはすぐに痛むの?
何回も滑ることで滑走面は穴ぼこになることは想像できますが、エッジはどうなってしまうのでしょうか。
エッジの刃先がだんだんと削れて丸くなり、横滑りをしたり、ブレーキがかからなくなったりと、危険な状態になります。
チューンナップに出すタイミング
結論、毎年一回は出すべきです!滑りやすくすることも大事ですが、それ以上に、自分の体を守るためにチューンナップに出して板の状態を整えておきましょう。
できれば、シーズン終りにチューンナップに出し、次のシーズンのはじめからベストな状態で滑れるようにしましょう。
例えば、板を2本持っていて、1本はハイシーズン用、もう1本はシーズンはじめ・終わり用の場合、ハイシーズン用は必ずチューンナップに出し、いい状態に保ってください。複数本の板を購入し、気にならないスノーボードが1つあるといいですね。
チューンナップは何回まで出せるの?
一番簡単なチューンナップの方法では、目の粗いペーパーで滑走面を剥がしていきます。滑走面自体、2mm前後の厚さしかないため、限界まで剥がすとなると、2、3回でその板はそれ以上チューンナップができなくなってしまいます。
特に、大手スポーツ用品店で依頼すると、提携しているチューンナップショップが予算内でチューンナップを行うために、工程カットや時間短縮などでコストを削減しますので、どうしても目の粗いペーパーで削る方法が多くるというわけです。
とは言え、チューンナップショップに技術的な差はなく、どれだけ丁寧にチューンナップをしていただけるかで、板の寿命も決まってきます。
大切な板は、チューンナップショップに直接持って行くことをおすすめします!
行きつけのチューンナップショップを作ろう!
自分の大切な板がどう扱われているのか知るためにも、信頼できるチューンナップショップの方に頼んだほうがいいかと思います。
行きつけのチューンナップショップを決め、毎年シーズン終りにチューンナップに出すことで、シーズンの最初からベストな状態で滑りましょう。