YouTubeチャンネルに、「低温用の硬いワックスを塗るコツや裏ワザはありますか?今、ガリウムの緑を使っていますが、なかなか溶けなくて困っています。」という声が寄せられました。
今回は、硬いワックスのかけ方のコツを解説していきます。
低温用の硬いワックスは「生塗り」
低温用のワックスは、もともと硬く溶けにくいため、ベースがしっかり定着している板に塗っていくことが大前提になります。高温用の柔らかいワックスに重ねて、アイロンをつけて溶かしながら生塗りしましょう。
アイロンの温度は、120℃~130℃程度でペーパーは使いません。ペーパーに染み込ませてぽたぽた垂らしても溶けにくいので、直接アイロンですーっと伸ばしていきます。
滑走面が焼ける心配はないの?
アイロンでそのままワックスを伸ばすと、当然、滑走面が焼けるリスクがあります。煙が出るような状況になればすぐさま中断してください。
できるだけスピードをあげながら、すーっと滑らすように塗っていきます。トップからテールに向かって一方向に動かしましょう。何回も同じ部分を往復したり、こすったりしてはいけません。滑走面が焼けてしまいます。
また、できるだけ素早くアイロンを滑らせたいところではありますが、低温用のワックスは、高温用のワックスよりも伸びにくいため、スピードは状況を見て調節しましょう。
溶けにくい場合は、ガリウムのピンクと一緒に垂らしてあわせて塗っていくのも効果的です。パラフィンワックスが入っているほうが融合しやすくなります。
POINT
- ベースが定着した板に生塗りする
- トップからテールに向かって、一方向にアイロンを滑らせて伸ばす
- ペーパーは使わない
低温用ワックスは慎重に
ワックスが全く入ってない状態で低温用ワックスを塗ると、滑走面が焼けてしまいますので、必ずベースを定着させた板に、低温用ワックスを生塗りし、アイロンをつけながら伸ばしていきましょう。「ペーパーにはつけずに、トップからテールの方向に素早く」がポイントです。
滑走面が焼けていないか確認しながら、慎重に進めていきましょう!